知られざるエマヌエル・バッハ (C. P. E. バッハ) を紹介するこのサイトに関するブログです.
エマヌエル・バッハの曲に頻繁にあらわれる音形があります.下の譜面はその例です.これはソナティネ Wq. 101 の最後の部分ですが,赤でかこっている 3 音の音形がくりかえしあらわれていることがわかります.
ほかに鍵盤ソナタ Wq. 62-5 の終楽章でもこの音形が頻繁にあらわれます.ここまで頻繁にあらわれる作品はまれですが,エマヌエル・バッハのおおくの曲にあらわれます.エマヌエル・バッハの音のトレードマークといってもいいようにおもえます.
3 音の単純な音形なので,他の作曲家の曲にあらわれることもありますが,エマヌエル・バッハの曲ほど頻繁にあらわれることはないようにおもいます. トレードマークのような意味を実際にもっていた,つまり,これがあると彼の曲だとわかったのではないかとおもわれます.ブランディング戦略なのかもしれません.