知られざるエマヌエル・バッハ (C. P. E. バッハ) を紹介するこのサイトに関するブログです.
エマヌエル・バッハの「2つのヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲 ハ短調「サンギネウスとメランコリクス」」(Wq. 161-1) では,第 1 楽章の最初は弦楽器のアレグレット,すぐにフォルテで管楽器のプレストがはじまって人をおどろかすが,その後はそれらが交代であらわれる.しかし,しだいに両者がちかづいていって調和的に楽章がおわる.
タイトル「サンギネウスとメランコリクス」の意味はよくわかっていないが,2 つの対照的な性格が融和していくことをあらわしているのだと想像できる.人を驚かすということではハイドンの「驚愕交響曲」をおもいだす.エマヌエル・バッハもそれを意図していたのではないだろうか?