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ディソナンスと不協和音のちがい
知られざるエマヌエル・バッハ (C. P. E. バッハ) を紹介するサイトです.
ディソナンスと不協和音のちがい
ChatGPT4o にききました: 「ディソナンスと不協和音はどうちがいますか?」
「ディソナンス」と「不協和音」は音楽理論において密接に関連した概念ですが,微妙に異なるニュアンスがあります.以下にその違いを説明します.
1.ディソナンス(dissonance)
- 定義: ディソナンスは,音楽理論で「緊張感」や「解決を求める響き」を持つ音程や和音を指します.
- 特徴: ディソナンスは,通常,和声的または旋律的な「流れ」の一部として現れ,しばしば「コンソナンス(協和音)」に解決されることで安定感が得られます.
- 例: 長2度,短7度,増4度など.たとえば,CとDを同時に鳴らすと長2度のディソナンスが生じます.
- 文脈依存性: ディソナンスの認識は時代や文化によって異なる場合があります.たとえば,中世では完全5度やオクターブが理想的な協和音とされたのに対し,バロックやロマン派では一部のディソナンスが美しい表現手段として積極的に使われました.
- 定義: 「不協和音」は,感覚的・感情的な側面に重点を置いた表現で,「耳に不快に聞こえる音の組み合わせ」を指すことが多いです.
- 特徴: 「不協和音」は,純粋に主観的な印象を表現する言葉であり,音楽理論的な分類とは異なることがあります.
- 例: 例えば,不意に調性から外れた音やランダムな音の組み合わせは,多くの人に「不協和音」として感じられるかもしれません.
3.違いのまとめ
項目 |
ディソナンス |
不協和音 |
視点 |
音楽理論的・構造的な概念 |
主観的・感覚的な印象 |
目的 |
解決を促すための緊張感を作る |
不快感や違和感を伴う音の組み合わせ |
使用の意図 |
音楽の流れや表現を豊かにする手段として積極的に用いられる |
調性や音楽的意図から外れた音に対して使われることが多い |
4.応用例
- モンテヴェルディのような作曲家はディソナンスを意図的に使用し,感情を強調する場面を作り出しました.
- 一方で,不意に出現するランダムな音の組み合わせは,一般的に「不協和音」として認識されるかもしれません.
このように,「ディソナンス」は音楽的に理論化された概念であり,「不協和音」は主に感覚的な響きに基づく表現です.