知られざる作曲家エマヌエル・バッハ (C. P. E. バッハ) を紹介するサイトです.
ローベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810–1856)は,ドイツ・ロマン派を代表する作曲家の一人です.若いころは詩人や小説家を志していたこともあり,文学的な感性を音楽に融合させた作品が多いのが特徴です.初期にはピアノ独奏曲を中心に活動し,「謝肉祭」や「子供の情景」などが有名です.
1830年代にはクララ・ヴィークとの恋愛と結婚を経て,歌曲にも力を入れるようになり,「詩人の恋」など優れたリートを残しました.1841年には交響曲第1番「春」を皮切りに管弦楽分野にも進出し,その後,交響曲や協奏曲,室内楽なども手がけました.
音楽評論家としても活動し,『新音楽時報』を創刊してブラームスを世に紹介したことでも知られています.後年,精神の不調を抱えながらも創作を続けましたが,1854年に精神病院に入院し,1856年に亡くなりました.彼の作品には夢想,情熱,内省といったロマン主義の精神が深く息づいています.