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知られざる作曲家エマヌエル・バッハ (C. P. E. バッハ) を紹介するサイトです.

エマヌエル・バッハの音楽は彼の生存時になぜうけいれられたのか?

ChatGPT4o にききました: エマヌエル・バッハが現在でもあまりうけいれられないのだとすると,逆に彼の生存時にひろくうけいれられていたのはどうしてなのでしょうか?」

エマヌエル・バッハ18世紀には広く受け入れられた のに対し,現在ではそれほど広く受け入れられていない のは,時代ごとの 音楽の聴き方期待されるスタイル の違いが大きく関係していると考えられます.以下のような要因が影響していたと考えられます.

1. 18世紀の聴衆が求めていたもの

エマヌエル・バッハの音楽は,生存当時の聴衆の「新しい音楽の趣味」に合致していた

当時の著名な支持者

特に クラヴィコードによる演奏 では,エマヌエル・バッハの細かいダイナミクスや装飾音が最大限に活かされ,独特の表現力を持っていました.これは,当時の 貴族や知識人 にとって新鮮で洗練された音楽として受け入れられました.

2. 18世紀にはまだ「調性の固定観念」が確立されていなかった

18世紀は転調や変異音を積極的に取り入れる過渡期の時代だった

この間に位置するエマヌエル・バッハは,調性の枠にとらわれない自由な転調を多用し,聴衆に驚きを与えることを意図していた のです.当時の耳にはむしろ「新しい,感情的な音楽」として魅力的に響いた可能性が高いです.

しかし,現在のリスナーは 「クラシック音楽=モーツァルトベートーヴェンのような明確な調性を持つ音楽」 という意識が強く,エマヌエル・バッハの音楽が持つ 流動的な調性感や予測不能な展開 を捉えにくいかもしれません.

3. 「ソナタ形式の完成前」という時代的な背景

ところが,ハイドンモーツァルトによって ソナタ形式が洗練され,主調の安定感や明快な展開が標準化 されると,エマヌエル・バッハの音楽は逆に「落ち着かない」「予測不能すぎる」と感じられるようになり,19世紀にはほとんど演奏されなくなりました.

4. 現在,受け入れられにくい理由

現代では,エマヌエル・バッハの音楽が一般に受け入れられにくいのは,以下のような理由が挙げられます.

  1. モーツァルトベートーヴェンの影響が強すぎる

    • クラシック音楽の標準的な枠組みとして 明確なソナタ形式・調性の安定性 が広く認識されている.
    • そのため,エマヌエル・バッハの即興的で予測不能な展開が「異質」に感じられる.
  2. クラヴィコードの演奏習慣が廃れた

  3. 現代の「前衛音楽」とは異なる

    • 20世紀の無調音楽は「調性の完全な否定」だが,エマヌエル・バッハは「調性を拡張」していた.
    • そのため,無調音楽に慣れたリスナーでも「古典派とも現代音楽とも違う」と感じてしまい,馴染みにくい.

結論

エマヌエル・バッハが生存時に広く受け入れられたのは,彼の音楽が18世紀の聴衆の感性や時代の流れに合っていたから です.

しかし,19世紀以降の音楽の標準化(調性の安定・明確なソナタ形式)によって,エマヌエル・バッハの音楽は「落ち着かない,異質な音楽」と見なされるようになり,忘れられていった というのが現在の状況です.

近年では,古楽器の演奏や研究の進展によって再評価が進んでおり,特に クラヴィコードフォルテピアノで演奏された場合,エマヌエル・バッハの音楽が本来持つ繊細な表現がより伝わりやすい ことがわかってきています.



ChatGPT4o にききました: 「「20世紀の無調音楽は「調性の完全な否定」」と書いていますが,もともと無調音楽をはじめたシェーンベルクは調性を拡張したすえの無調だったはずです.」

おっしゃるとおり,シェーンベルクの無調音楽は「調性の拡張」の結果として生まれたものであり,最初から調性を否定したものではない というのは重要な視点です.

1. シェーンベルクの無調音楽:調性の拡張からの発展

シェーンベルクの初期の作風(1880年代〜1908年頃)は,ワーグナーやマーラーの影響を受けつつ,従来の機能和声を拡張したものでした.特に 《浄められた夜》Op. 4(1899)《ペレアスとメリザンド》Op. 5(1902–03) のような作品では,和声的には非常に複雑でありながらも,まだ調性は存在しています.

しかし,《弦楽四重奏曲第2番》Op. 10(1908)や 《期待》Op. 17(1909) のあたりで,もはや伝統的な調性による統一感を保つことが難しくなり,「無調」 という状態に突入しました.

つまり,シェーンベルク「調性を否定した」のではなく,「調性の枠を超えた結果,もはや従来の調性が機能しなくなった」 という形で無調へ移行したわけです.

2. エマヌエル・バッハシェーンベルクの「調性の拡張」

エマヌエル・バッハシェーンベルクの音楽は時代も背景も違いますが,「調性の枠を広げようとした結果,新しい響きに至った」という点では共通点があります.

(1) エマヌエル・バッハの調性の拡張

(2) シェーンベルクの調性の拡張

3. 無調音楽の受容の違い

エマヌエル・バッハ調性を拡張しながらも維持した のに対し,シェーンベルクは結果的に調性を超えてしまった点で決定的な違いがあります.
そのため,シェーンベルクの無調音楽は 「それまでの調性音楽とは完全に異なるもの」として認識され,受け入れられにくくなった のです.

また,エマヌエル・バッハの音楽は 「古典派の基準」で評価されると落ち着かないと感じられる ため,19世紀以降は忘れられがちになりました.一方で,シェーンベルクの音楽は 「完全な無調音楽として新しいジャンル」として捉えられたため,実験的な音楽として一部の層には受け入れられた という違いもあります.

4. 結論

シェーンベルクの無調音楽は,確かに 調性を拡張した結果として生まれたものであり,最初から調性を否定するためのものではなかった というのは正しい指摘です.

エマヌエル・バッハもまた,調性を拡張しながらも「調性の外」に完全に出ることはなかったため,後世のクラシック音楽の基準から外れてしまい,評価が低くなった という点で似た運命をたどっています.

結局のところ,調性を拡張した音楽が広く受け入れられるかどうかは,その時代の聴衆の「耳の慣れ」に大きく依存している ということが言えるでしょう.

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Created: 2025-03-08 13:41   Edited: 2025-03-28