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交響曲第3楽章へのメヌエット以外の使用
知られざるエマヌエル・バッハ (C. P. E. バッハ) を紹介するサイトです.
交響曲の第 3 楽章へのメヌエット以外の使用
ChatGPT4o にききました:
「ハイドンやモーツァルトは第3楽章にたいていメヌエットを使用していますが,マンハイム楽派やハイドン,モーツァルトの時代に他の形式を使用した作曲家はいるのでしょうか?」
誤答をくりかえしましたが,最後にえられた結論はつぎのとおりです.
以下は,ベートーヴェン以前の時代において,4楽章形式の交響曲の第3楽章にメヌエット以外の形式を使用した例を再確認し,明確に整理したものです.
確認された例
カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ(Carl Ditters von Dittersdorf, 1739–1799)
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交響曲第4番 ヘ長調「オウィディウスの変身物語」
- 第3楽章: 「行進曲(マーチ)」形式.
- 通常の「メヌエット - トリオ」形式ではなく,行進曲風の独立した楽章が用いられています.
- 特徴: オウィディウスの物語に基づく内容が楽章形式にも反映されています.
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交響曲第6番 ヘ長調「オウィディウスの変身物語」
- 第3楽章: 舞曲形式以外の特徴的な楽章.
- この楽章も,標準的な「メヌエット - トリオ」形式ではなく,自由な構造が採用されています.
なぜ他の例が少ないのか?
- 18世紀後半には,メヌエットが社交舞踏文化の一部として確立しており,第3楽章に採用するのが自然な選択でした.特にハイドンやモーツァルトの時代には,交響曲でのメヌエットがほぼ標準化されていました.
2. フォーマットの標準化
- 古典派の交響曲は,4楽章形式が普及する中で,速-遅-舞曲-速という構造が確立していました.この中で,舞曲形式としてメヌエットが選ばれることが多く,他の形式が試みられることは稀でした.
- 第3楽章で革新的な形式を導入する試みは,主にベートーヴェン以降に本格化します.18世紀では形式的な実験は少数派に留まっていました.